2018年1月14日日曜日

「十三番目の人格-ISOLA-」 貴志祐介

・あらすじ
加茂由香里は、人の強い感情を読み取ることができるエンパスだった。
その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。
由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目の当たりにする。
このあどけない少女が多重人格障害でああることに胸を痛めつつ、次第に打ち解けていくつかの人格と言葉を交わす由香里。
だがやがて、十三番目の人格ISOLAの出現に、彼女は身も凍る思いがした。
ISOLAの正体とは・・・

・感想
400ページほどあるものの、話の展開が気になって、あっという間に読んでしまった。
幽体離脱というちょっとオカルトチックな要素が、話の展開上で重要な位置を占めており、人によっては好みが分かれるかもしれない。
僕は昔から幽霊やら呪いやらといったものが好きなので特に抵抗はなかったが・・・。
人格がISOLAを含めて13もあり、それぞれの人格に名前、性格、年齢、IQ等の設定まであり、ちょっと混乱してしまった。
ほんの1回や2回しか登場しない人格もあり、そもそもそんなにたくさんの人格が必要なのかと疑問に思った。
面白かったけれど、ハッピーエンドで終わらないあたり、後味が悪かった。

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